居酒屋など、飲み屋のメニューのバーボンの欄にジャックダニエルが載ってることがあります。でも、ジャックダニエルってバーボンじゃないんですよね。

 ジャック・ダニエル(Jack Daniel's)はバーボンではなく、テネシー・ウイスキー(Tennessee whiskey)として分類されます。バーボンとテネシー・ウイスキーは非常に似ていますが、微妙な違いがあります。

 バーボンとテネシー・ウイスキーの主な違いは、製造プロセスにあります。一般的なバーボンの製造プロセスには、アメリカ合衆国で製造され、特定の条件を満たす必要があります。これには、主に以下の要件が含まれます:

  • アメリカ合衆国で製造されること。

  • 最低でも51%以上がトウモロコシである穀物の混合物を使用すること。

  • 新しいチャーター(焼き入れられた樽)を使用して貯蔵されること。

  • 最低でも40%のアルコール度数を持つこと。


  •  テネシー・ウイスキーも基本的にはバーボンの一種ですが、ジャック・ダニエルなどのテネシー・ウイスキーは、フィルタリングの段階で炭を使用するという独自の製造プロセスが特徴です。この過程は「リンクン・ウィスキー法(Lincoln County Process)」として知られています。この工程によって、テネシー・ウイスキーにはよりなめらかな風味が付加されます。

     つまり、ジャック・ダニエルはバーボンではなく、テネシー・ウイスキーであり、その製造プロセスには独自の特徴があります。

     ジャックダニエルがバーボンに分類されているメニューを見たら店の人に教えてあげてください。