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里山とは、人間が住むような集落、人里に接した山、あるいはこうした地形において人間の影響を受けた生き物が住んでいる状態を示す言葉です。

里山は様々な形で利用されてきました。ただ単に木材の供給源としてではなく、落ち葉や下生えは田畑の肥料に使用されていました。

また、キノコや木材などがたくさん取ることができるので色々な魅力に満ちあふれています。

里山を保全する場合は、萌芽更新を促す作業が中心となります。里山の風景は様々ですが、どこも美しい所が多く、アニメーション映画の代表でもあるジブリ作品で「となりのトトロ」や「おもひでぽろぽろ」、「平成狸合戦ぽんぽこ」などで里山の美しさを表現しています。

里山の歴史は深く、大昔の縄文時代からあると言われています。ですが、里山というとやはり、今まであった森林の場所に人間が手を加えてできたものなので、江戸時代辺りになってから森林破壊による被害が後を絶ちませんでした。

800年代までには畿内の森林の相当半分が森林破壊が進行し、1000年頃までには四国の森林も失われてしまいました。1550年代になってからは日本列島の25%以上もの森林が失われてしまったと考えられています。このような状況を憂慮した徳川幕府は1666年以降、森林保護政策に乗り出して、森林資源の回復促進、厳しい伐採規制と流通規制などをひきました。

このような対策の結果、日本列島の森林資源も右肩上がりに回復して、里山の持続可能な利用が実現しました。

ですが、近世の持続可能な里山の利用は近代にはいると3回危機に面しました。最初の危機は明治維新前後で、2度目は太平洋戦争。そして3度目は現在まで続く宅地化・里山の放置です。

この全ては人間の責任であり、自分たちで住む環境を無くしている立場に立っています。

そして最近では不法投棄される、粗大ゴミや産業廃棄物による汚染にさらされています。これが原因で森林破壊が進む一方であり、里山の美しい景色を台無しにしてしまうことになります。里山を利用するに当たってはこのようなことは避けたいですね。

里山の大半はアカマツ林、草山、禿げ山が主です。

こうなってしまったのは本来あった植生が木材や薪の切り出しによって失われて、落ち葉や草なども畑の肥料に使われてしまい、土壌の栄養分が乏しくなり痩せた土地でも生きることのできるアカマツが優勢となってしまったかです。

このように里山は人が住みやすいです。ですが、最近では森林破壊が進み、住みにくい環境になりつつあります。里山の利用が少しでも減らないために私たちがマナーを守って住むようにしなければなりませんね。