水を食む

自分を水に合わせるのです。水を自分に合わせるのではなく。

タグ:栄養

ブログネタ
食べ物あれこれ に参加中!
 一般的な食材として「むかご(零余子)」というとヤマノイモの種芋の事を指します。灰色で球形から楕円形、表面に少数の突起があり、葉腋に小さな実がなります。ヤマノイモはいわゆる「山芋」の事で、日本では本州から四国・九州に分布しており、細長いハート型の葉を持ち、細長い一本の芋が地中に向かって長く伸びます。長いものは1メートル以上にもなり、こちらも食材としてはお馴染みのものですよね。

 ヤマノイモの芽であり、種芋でもある、むかごは、山芋と同様の栄養がある滋養に富んだ野菜です。糖質が殆どですが、消化吸収を助け、血糖値の上昇を抑える効果などが期待できる、粘り成分であるムチンなどが含まれています。

 むかごの気になるお味ですが、「零余子飯」といえば秋の季語を指すほど、季節の風物詩、秋の味覚として親しまれてきました。食べ方は色々ありますが、シンプルに枝豆のように塩茹でするだけでホクホクと美味しく食べれます。しかし、なんといっても代表格は「むかごご飯」でしょう。レシピは簡単です。洗ってザルに上げておいた米を炊飯器にいれ、水・料理酒・醤油・塩を入れます。洗って水気を切ったむかごを加え、ダシ用の昆布をのせて炊くだけです。もち米を使ったり、栗も加えて、豪華なおこわにしても美味しいですね。

 栄養があって、手軽に調理できるむかごですが、栽培方法もいたってシンプル。種芋であるむかごを、日当たりの良いところに3〜5cmの深さにむかごを植えるだけです。庭などに植えるときは、芽が出て伸びてくると、当然、ツルが伸びるので、ネットやフェンスなど絡みつく場所を設置する用意をしましょう。特に、特別な肥料などは用意する必要はありません。

 むかごはヤマノイモの種芋なので、地中に芋が育ってきますが、1年目ぐらいでは大して大きくならないので、掘り上げないでそのままにしておきましょう。秋にはツルが枯れますが、翌年は、また芽が出てツルが伸びます。ベランダで作りたいと言う方は、水はけの良い園芸培土で、バケツくらいの大きさの鉢やプランターで作ってみましょう。アサガオを育てるような感じで、こちらもツルを絡める物の用意をわすれないでくださいね。

 ちなみに、ヤマノイモ自体を種芋として100gくらいカットしたものを、そのまま土埋め、肥料をあげていれば、同じようにツルが伸びてくるので、むかごを育てる事が出来ます。延びたツルは人の背丈ぐらいにはなるので、ネットなどにツルを這わせて、緑のカーテンを楽しむのもいいかもしれませんね。

ブログネタ
食べるの大好き に参加中!
 秋になると鮮やかな黄色で並木道を彩り、目を楽しませてくれるイチョウの木。
イチョウの木の果実である銀杏(ぎんなんには、でんぷん、ビタミンB、C、β−カロテンなど栄養が比較的多い果実です。 β−カロテンは活性酸素の働きを抑制する効果があるので老化防止につながり、肌荒れやにきびにも効果があるとされています。

 季節になると、スーパーなどでも袋入りで見かける銀杏ですが、表面の硬い殻を処理するはどうしたらいいでしょうか。一度にたくさん調理したいとき、手間がかかるのは困りますよね。銀杏の皮をむく方法はいくつかありますので、まずはお家にある道具を使って試してみてください。

 まずは、ペンチを使った方法。ペンチの少し奥のところに銀杏の2本のスジを上下にしてはさみます。力を逃がしてパチッと割ると後は手で剥く事ができます。一度にたくさん割るようなら、ペンチを使うのが力もさほどいらず、一番楽ですよ。

 キッチンバサミで殻を割る方法。キッチンバサミの中ほど、ギザギザの楕円形になっている部分(栓抜き)を銀杏の殻割りにも利用できます。この場合も、2本のスジを上下にしてはさみます。力を入れ過ぎると実が潰れるので気をつけてください。

 金づちで殻を割る方法。コンクリートや硬いものの上に、銀杏のとがった方を上にして手で固定します。手をたたかないように注意しながら、金づちで軽く叩いてください。同じ要領で包丁の背、スリコギなども使えます。

 殻が割れたら、薄皮を取りましょう。鍋に浸かるくらいの湯を沸かし、銀杏を薄皮がついたまま入れます。網じゃくしで軽く押し付けて転がすと、薄皮がはがれてくるので薄皮を取りながら2分位ゆでると下ごしらえは完成です。お塩をふって食べてもいいですし、茶碗蒸しなど料理にそのまま使う事が出来ます。

 このほかに、おつまみ感覚で銀杏をおいしく食べたい場合は、電子レンジで加熱する方法がおすすめです。なんと、手紙を送るときに使う茶封筒で簡単に調理できちゃうんです。

 茶封筒に殻つきの銀杏10個を入れ、口を三つ折りにします。飛び出さないように折り目を下にして、電子レンジ500Wで40〜50秒加熱するだけ。ポンポンと殻が弾ける音がします。茶封筒から出して殻をむいて塩をふって食べるだけ。殻が割れてないものものは、ペンチやキッチンバサミで殻を割って食べてください。茶封筒は使用済みでもかまいませんが、セロハンの窓がついたような封筒はやめておいたほうがいいですよ。

 せっかく調理した銀杏ですが、銀杏の食べ過ぎに注意が必要です。

 銀杏には、神経に働くビタミンB6の作用を妨げる中毒物質が含まれています。この毒素が多量に体内に入ると、けいれんなどの中毒が起きることがあります。

 特に、幼児は解毒能力が発達していないため中毒になりやすく、時には死に至ることもあります。  せっかくの秋の味覚。食べ過ぎに注意して、適度に美味しく食べてくださいね。

このページのトップヘ