最近、ひとむかし前に比べると「ゼロ」と表示された食品が急増したように見受けられます。

糖質ゼロ、糖類ゼロ、カロリーゼロ、コレステロールゼロ、脂肪ゼロなど、食品類から飲料まで実に様々です。

健康志向の高い日本人は、どうせ同じものを摂取するなら、少しでも体に健康的なものを、という観念が実に高いように見受けられます。

そして「ゼロ」表示の付く食品は、何となく手軽でいつでもどこでも始められる、一つの健康法のように捉えられているのではないでしょうか。

そんな中で「ゼロ」表示の食品類を購入してはいても、はたしてどこまで理解したうえで購入しているのでしょうか。

最近では糖質ゼロのビールと、糖類ゼロのビールの両方が販売されていますが、はたして違いは何でしょうか。

特に「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」のように、類似してはいるけれど、明確な違いを実際に知っている人は、案外少ないのではないでしょうか。

まず糖質というと、なんとなく「甘い」イメージが先行して砂糖系のものをイメージすると思いますが、実は範囲はもっと広いものを指しているのです。

まず糖質は大きく分けて、3種類に分類されます。

果物などに含まれるブドウ糖・果糖などの単糖類。

一般的な砂糖に含まれる糖で、しょ糖・麦芽糖などのように、単糖類が2個から数個以上くっついた二糖類。

ご飯・パン・めん類・イモ類の炭水化物のでんぷんやグリコーゲンに含まれる糖で、単糖類が多数くっついた多糖類の、3種類に分類されます。

では糖質に類似した糖類とは何かというと、糖質の中の単糖類と二糖類を合わせて糖類と呼びます。

最近流行の「糖質ゼロ」ですが、表示はゼロ表示ですが、厳密には100ml中に糖質が0.5g以下のものをゼロ表示の範囲に入れているので、カロリーまでがゼロになるわけではなく、もちろん大量に摂取すれば、糖質の摂取量も上がり、カロリーも多少なりとも摂取していることになります。

さらに紛らわしいのは「糖類ゼロ」表示の場合は、糖類に分類される単糖類と二糖類は含まれていない、ということであって、その他の合成甘味料やアルコール等の糖分は、含まれているということになります。

ここら辺が、以外に皆さんを困惑させる原因になっているのかも知れません。

この糖質ゼロ食品、曖昧ではありますが、普通の食品を摂取しているよりは、全くカロリーがないわけではないけれども、多少なりとも低カロリーに抑えられるので、お勧めです。

最近では糖質ゼロのダイエット用もしくは健康用食品が通販でも、店頭でも豊富な種類で販売されるようになったので、上手にレシピに取り入れて、健康的な生活を目指してみては、いかがでしょうか。